【さるとるの三木てくてくマップ】伽耶院のトイレ掃除からはじまった「志染会」


写真は、2018年11月23日の紅葉祭りのときのものです。
いつもお世話になっている井本智勢子先生と。
この時も地元のお野菜などを販売しておられたんですが、毎年、この紅葉の時期には、「志染会」として出店しておられます。
今年も11/21(日)、23(火・祝)に出店するそうですので是非!

今回のさるとるの三木てくてくマップは、伽耶院の紅葉を取り上げつつ、「志染会」について代表を務める井本先生にお話をうかがいました。

伽耶院では、毎年10月の体育の日に護摩法要が行われます。
近畿一円から修験者約300人が集まってこられます。
この修験者のお食事は、今でこそ、お弁当になっていますが、以前は、地元の方々が中心となって用意をされてきました。
井本先生も退職後、お手伝いに加わり準備をそれてきたそうです。

ある年、護摩法要も片付いて、残っていた方々7名がお茶をしながら、志染を盛り上げていく活動をしようという話になったそうです。
有言実行とは、まさしく「志染会」のこと。
まずは、出来ることからと、伽耶院のトイレ掃除からスタートします。
当時くみ取り式で、伽耶院が観光施設であることを考えると水洗であってほしいとは皆の願いです。
今、伽耶院のトイレは水洗便所になっており、また、障がい者用トイレも併設されていますが、これは、「志染会」の働きかけがありました。

「志染」を盛り上げるにしても、とにかくお金がない。そこで、伽耶院の紅葉祭りで出店させてもらって、PR兼お金を作ったんだと笑って話してくれました。

「志染」には、伽耶院だけでなく、千体地蔵も御坂のサイフォン橋(眼鏡橋)も金水もある。
これらを巡ってもらおうと、コース設定をしてマップを作ったりもしたそう。

今では、「志染会」といえば、敬老会のおじいちゃん、おばあちゃんたちのサロンを思い浮かべる方も大勢かと思いますが、実はこのサロンスタートにも大きな物語がありました。

実は、三木で志染にだけサロンがなかったんだそうです。
そこで、「志染会」にサロンのお世話のお鉢が回ってくるんですが、お世話以前に形がないので、サロン立ち上げから行ったのだそうです。

参加者をどのように募るのかというのももちろん。
志染13地区のお年寄りが月に一度でも、公民館に一堂に会するためには、足をどうするのか。
当日のもてなしだけでなく、色々な方々の協力がなければ出来ないことから、13地区の区長経験者に寄ってもらい、会議を重ねて、志染地区全体で取り組むサロンに発展しました。
参加者の送迎を行う「らんらんクラブ」は、この時に生まれたものです。

7人で伽耶院のトイレ掃除を始めた活動がサロンという町全体で取り組む活動にまで進展したのは本当にすごいことだと思います。

新型コロナウイルス禍にあって、開けなかったサロンも今月、開けるんだと笑顔でした。
このサロンでは、お茶やお菓子を食べなから談笑したり、一緒に歌を歌ったり。また、毎回、お誕生日の方々のお祝いをしたりと様々な思いが詰まっています。

年一回、劇もするそうです。
先生はズッコケと呼んでいましたが、コメディですね。脚本は有志が手がけます。
でも、本番は必ずしも脚本にそわずアドリブ多数で、演じている自分達もまた楽しむそうです。
最初はあんなにいやがってたのにねと笑いながら初めのエピソードを教えてくれました。

伽耶院の紅葉のときに出店する「志染会」。
今年も地元野菜やら持ち寄りのものやらを売られるそうです。
志染の活性化やサロンといった活動費を捻出するための出店ということもご理解いただき、購入のご協力をお願いします。
志染会の出店は11/21(日)、23(火・祝)の予定です。


(2021年11月10日取材)


さるとるの三木てくてくマップ、この様子は、11月16日(火)10時から放送です。
(再放送:11/19.23.26)聴いてくださいね~♪


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